昨日TVでやっていた「ニンゲン観察!モニタリング」の声優の金田朋子さんの出産ドキュメンタリーを見ました。
出産を控えた妊婦の私としては、「出産前ってナーバスになるよねー」と共感しながら、金田さんは純粋でかわいい人だなーと思いながら見ていました。
目次
「お母さんになるんだから強くならなきゃ!」信仰はやめよう
出産を控えて、旦那さんに不安な気持ちを打ち明ける金田さん。
「お母さんになるんだから強くならなきゃいけないけど、なれる自信がない。。」
シクシクと泣いていました。
そして、予定日直前の検診で、「赤ちゃんが大きくなっているから今から入院して明日、帝王切開の手術です。」と言われて、
「急な展開で頭の整理ができない。。」とシクシク泣く金田さん。
旦那さんは「お母さんになるために、最後に乗り越えなきゃいけない一歩なのかもね。」と話していました。
うーん、、、、わかるんだけど、わかるんだけど、、、、なんか違和感を感じました。
妊娠すると出産するしかないし、出産すると育てるしかない。
「子供を授かって出産して母親になること」は、自分が選択したことではあるんですが、一度その波の乗ってしまえば、もう逆らえない世界にいってしまうんです!
妊娠したら→絶対に出産しなければいけない。
出産したら→絶対に育てなければいけない。
当たり前ですけど、どうもがいたってここから逃れられません。
追い詰められるから決断するしかない。
「痛いのが嫌だから、赤ちゃんを産むのをやめたい!」と思っても、選択肢は【産む】しかないんですよ。
「赤ちゃんが泣いてるから、おっぱいやミルクをあげる」のも、隣にいるのは自分だから【やる】しかないんですよ。
「子どもが高熱をだした!どうしよう!夜中だけど病院にいくしかない!」と判断するのも、自分しか助けられないから【行動する】んですよ。
「子どもが学校で悪いことをして先生に呼び出された!」行くのが嫌でも、母親だから【行く】しかないんですよ。
母親は、自分がそこから去ると、自分の後ろには誰もいないから受けとめて決断して行動するしかないんです。
「逃げる」という選択肢がないから、立ち向かうしかないんです。
強いわけじゃないんです。
強くならなきゃいけないことはない。負担を分担したっていい。
子供のことを一番知っているのは母親。だって生まれてから一番ずっとそばにいるから。
だから、子どもが大変なときに、子どもにとっての最善の対策をできるのは母親。
だけどその負担は、父親にも、おじいちゃんおばあちゃんにも、保育園や幼稚園の先生にも、近所の人にも、少しずつ持ってもらうことはできる。
母親だから全部抱え込まなくていい。
「母親」「お母さん」像をつくるのはやめよう
「母親」「お母さん」といえば、優しくて暖かくて、寛容で強くて、太陽みたいな存在。。。ですか??
いやー、母親も人間ですよ。人格をみんな同じにしないでいただきたい!
それぞれが個性豊かな人間です。長所も短所もあるんです。やりたいことだってあるんです。
母親を「母親像」に押し込めないでください。もっと自由に「母親」をやらせてください。
父親は「守る」っていうけど、経済的なことだけ重要視してない??
父親は子どもが産まれたら「この子を一生守っていきたい」なんて言いますが、
その具体的内容は「経済的に不自由にさせないように、仕事をがんばろう!」と思っていませんか???
もちろんそれも大事なんですけど、今は共働き夫婦が多いですよね。母親も働いてる人が多いですよね。
そうしたら母親が「家事+子育て+仕事」になって、負担が大きすぎますよね??
子どもが産まれたら、「家事+子育て」が母親の大きな仕事になるんですよ。
父親は子どもが産まれたら、仕事はもちろん「家事+子育て」をかなりがんばってもらえませんか?
まずは睡眠の確保をさせてあげてください。
産後にとにかく一番辛いのは、「寝られないこと」です。夜中にはもちろん、日中もすぐに泣く赤ちゃん。
その泣き声に対処するしかない母親。これは本当に大変です。
「泣き声を聞き逃してはいけない」と気にしているので熟睡ができません。
お父さん、休日はせめて「ゆっくり寝なよ」と赤ちゃんとお母さんを別々の部屋で寝かせてあげてください。
赤ちゃんが泣いたら、ミルクをやるか抱っこするか、お母さんが絞っておいたお乳を飲ませてあげてください。
3時間連続で寝られるだけで、かなりすっきりします。どうか産後のお母さんを労わってあげてください。
お母さんの話をよく聞いてあげてください。
子どもが少しずつ大きくなるにつれて、いろんな悩みが湧いてきます。
「ごはんを食べてくれない」「あの子は歩いたのにうちの子はまだ歩かない」「イヤイヤがひどくて辛い」「ずっと二人でいたら息が詰まる」
お母さんの悩みは無数にでてきます。そして子どものこともよく見てあげてください。
悩みをお母さんだけのものにせずに、お父さんも一緒に真剣に悩んであげてください。
お母さんが感じている100%の悩みを、せめて30%は負担してあげてください。
お母さんたちよ、味方をつくろう!
私は面倒くさがりで、人に何かをやってもらうのが好きで、自分が楽をするのが好きです。
だから、旦那はもちろん義母にもたくさん助けてもらいました。
今後は、ママ友、地域の人にも助けてもらって育児をしたいと考えています。
だって、自分だけでは抱えきれないから!!子どもを100%受けとめる力がないから!!
ツイッターやブログの中でも、自分に合うものだけを聞いて、自分に都合のいい育児をしようとしています!
だって、無理したってしんどいだけだもの。楽しくないんだもん。
だから、「自分の負担はなるべく軽く」、「子育てはなるべく楽しく」しようとしています。
自分の負担が大きすぎると考えているお母さんたち、「子育てをがんばる」んじゃなくて「子育てを楽にする努力」をしませんか?
周りで助けてくれる人を探してみませんか?
すごく大変なことだと思うんですけど、行政や地域や親族やママ友やネットの世界でもいいので、自分を助けてくれそうな人をどうか見つけてください。
「母親は我慢して我慢して強くならなきゃいけない」んじゃないんです!
もっと楽しく生きていいんです。
母親=強い人という固定概念は捨てよう
金田さんのTVを見て、「真面目な人ほど、出産・育児をものすごく大変なことのように捉えてしまうんだろうな」と感じました。
楽しいこともありますが、大変なこともたくさんあります。
けれども、母親だけで全て受けとめなくていいんです。周りに助けてくれる人がいたらそんなに肩に力をいれなくても大丈夫です。
母親だってただの人間です。それをもっと周りの人、社会の人に理解してもらいましょう。
「子育ては母親があたり前にやること!」という風潮をなくしていきたいです!!